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執筆者の写真直 野村

内側から見た日本橋三越本店「英国展」の体験レポート vol.6




日本橋三越本店の英国展が2024年も盛大に開催されました。


英国の伝統と最新トレンドが一堂に会するこのイベントでは、英国菓子、上質な紅茶、伝統的なクラフト製品など多彩な魅力が発信されていました。


怒涛の一週間が過ぎ、ランニングを再開できるほど体力が復活してきたので、ノムさんが内側から見た英国展について体験レポートしてみたいと思います。


これを読んで出展するきっかけになったり、お客様として遠方からでも東京の日本橋までお出かけしてみたいと思ってもらえたら嬉しいです。


vol.5では会場での設営ついてご紹介させていただきましたが、今日は初日ついてリポートします。



徹夜


いよいよ本番当日です。


朝5時に起床し、軽く朝食を取ってすぐに身支度を整えてホテルを出発。


設営で疲れすぎたのと、オープンまでにやることを頭の中で復習していたら、ほとんど寝れず徹夜状態のまま地下鉄に乗り込みました。


7時前に地下鉄「三越前駅」に到着すると、地下一階の玄関前には10人以上の行列がすでにできていて一気に緊張してしまいました。


でも従業員通用口で受付をしていると、4、5人おられた警備員さん全員が、「今日は頑張ってくださいね」「ご苦労様です」と声をかけてくれ、胸がじーんと熱くなりました。



ケーキの修復


ブースに着くと、スコーンの実演販売をしているお店の方は、もうジャンジャン焼いていました。


それを見て、気持ちにスイッチが入りました。


まず初めに、ケーキを陳列していきました。


たいていのケーキは大丈夫だったのですが、クリームチーズクリームを絞ったキャロットケーキだけ、箱が潰れて模様がなくなっていたため、クリームを作り直すところから始めなくてはなりませんでした。


三越日本橋本店には製菓製パン職人にとって有難い富澤商店が地階にあります。


まさかケーキがダメになっているとは思ってもいなかったため、ホイッパー、絞り袋、金口、クリームチーズ、きび砂糖、バターを新しく買わねばなりませんでした。


余計な出費は、ホテル代や新幹線代、衣類や食費でおしまいだと思っていたので、気持ちがなえそうですが、この頃はもう金銭感覚が麻痺しかけており、「いるものはいる」と割り切りました。


1人はクリームを作り、1人はダメになったクリームをはがし、それだけで1時間半くらい時間を取られました。



朝礼


9時前には出展者のみなさんがだいたい出社?されたので、広島駅で買っておいた「もみじ饅頭」を手にお隣や、お取引先様に配りながらご挨拶。


二言三言、何気ない朝の挨拶だけで心が落ち着いたものです。


そして開店30分前に全体朝礼があります。


昨日までの売り上げ報告や連絡事項について、衆知されます。


売り上げを知らされると、貢献しないといけなくなった気になり、ますます身が引き締まります。


社員ではないのに社員になった感じがしたものでした。



恐怖のレジ


開店前30分になったところで、レジについてレクチャーしてもらいました。


広島の店ではタッチパネル式レジを使っていて、商品を選ぶ、会計(合計)ボタンを押す、支払方法を選ぶ、といった具合にとてもシンプルな流れです。


英国展でもタッチパネル式レジという点では同じだったのですが、支払方法の処理方法が10種類前後あって、しかも複雑で頭から煙が出そうでした。


いよいよオープン。


30分くらい横についてもらっていたものの、社員のかたはお客様の誘導や全体をサポートしなくてはならないため、10時半を過ぎると自分でやらなくてなりませんでした。


ポイントを貯めるのか、ポイントで支払うのか、クレジットカード払いなのか、友の会払いなのか、全国百貨店共通商品券払いなのか、おつりは出るのか、、、。


教えてもらっている時はわかった気になるのですが、一人でやると全然できないんです。


行列も目に入るため気が早やって余計パニックに。


壁にぶち当たるたびに社員の方を呼んで、対応してもらうを繰り返し、行列が長くなるばかり。


対応して下さった社員の皆さんが、仏様に見えました。



クレーム


そんな調子で営業していたため、お客様からの電話で商品を渡し忘れていたことが翌日に発覚。


吐きそうになりました。


そんなとき、「目の前のお客様だけを見て、仕事をなさって下さい」「それ以外のことは私たちに任せて下さい」と力強い言葉をかけてくれたのは、やはり社員の皆さまでした。


しかし、「責任をもってお届けしますから安心してください」と言われた時には泣きそうになりましたね。



1日くらいならこれくらい働いても大丈夫


結局、食事はおろか、トイレにも行けず、朝の七時から夜の九時までずっと立ちっぱなしで働きました。


人間は興奮してアドレナリンが出るとトイレも食事も忘れるそうです。


関東圏に住んでいる会社員時代の仲間や、その時のお得意先様、友達、同級生が大勢来てくれました。


みんな1時間半以上並んでくれたそうです。


でも人気があったからじゃなくて、レジでパニックになっていただけなんだよ。


ごめんね。


その一方で、「この時間でもう〇〇円を超えているのでちょっと品出しをやめてもらえますか」と社員の方から声をかけられました。


なので、少しは日本橋三越様に貢献できたんじゃないでしょうか。



本日のまとめ


レジのマニュアルはYouTubeにアップしているそうなので、予習しておくといいです。



書いている人




ノムさん

広島生まれの広島育ち。

ルンビニ幼稚園、五日市町立南小中学校、広島県立廿日市高等学校、京都外国語大学卒。

趣味はサッカー観戦とガーデニング。


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