夏になると、お店でもオンラインショップでも、「瀬戸内生ハニーレモネード」がよく出るようになります。
にもかかわらず、レモンは黄色くて酸っぱいくらいの知識のまま今日まで過ごしてきてしまいました。
食パンやスコーンに使っている小麦については、産地・粒度・タンパク質量などをきちんと調べるくせに、毎日使っているレモンのことを知らなさ過ぎるのは如何なものか。
そんなモヤモヤした気持ちのまま、「瀬戸内生ハニーレモネード」を作るわけにはいかなーい!
決めました。
レモンを育ててみることにします。
目標はこのイタリアのカプリ島にあるレモンツリーのあるレストラン。
廿日市で今から育てるとなると、頭上に鈴なりになるまで20年はかかりそうです。
でも楽しみでいっぱいです。
このブログを読み続けてもらえば、レモン栽培で何をすればうまくいって、何をしたからうまくいかないのかがきっとわかります。
なぜなら僕はパン屋で、レモンを育てるのが初めてだからです。
品種はリスボン
広島県はレモンの栽培が盛んです。
瀬戸内海の島では、100年以上の歴史がある農園もあります。
だから、県内の大抵の園芸店にはレモンの苗木が置かれてあって、しかも品種がいくつもあります。
今回は近所のホームセンターで「リスボン」という品種の苗を4つ買ってみました。
1本が税込998円で、合わせて3992円でした。
瀬戸内の島々でよく栽培されている品種で、育てやすく、収量も期待できると苗木に付いていたタグに書かれてあり、同じような気候だからきっとうまく育つと期待したわけです。
大きな鉢vs小さな鉢
将来、頭の上にレモンが鈴なりになっているようなテラスを作りたいので、大きく育つようにと巨大な鉢も一緒に買いました。
しかし、あとから調べてみると大きな鉢で小さな苗を育ててみても、うまくいかないことがあることを知ってしまいました。
どういうことかというと、根が短く小さいと肥料や水が行き渡らず、成長スピードが遅くなるんだそうです。
小さい鉢は、根っこがぎゅうぎゅうになってキツそうだけども、遊びがない分、水や栄養を確実に吸収してくれます。
その結果、新しい根が張り、株が大きくなり、やがて地上の幹や枝もぐんぐん成長するらしいんですね。
というわけで大きな鉢を返品し、新しい鉢を買い直すことにしました。
スリット鉢
新しい鉢は俗に言うスリット鉢を選びました。
この鉢は文字通り、横に隙間が何ヶ所か空いていて、空気や光が入るようになっています。
Youtubeで園芸店の方がおすすめされていたのと、北国でレモンをハウス栽培している方がこのスリット鉢で栽培していたのを偶然見て、僕も使ってみることにしました。
ポイントは3つ。
・底に水がたまりにくいので根腐れしにくい
・空気が鉢全体に行き渡りやすい
・発根しやすい
あと、観葉植物を育てている人なんかだと、植え替えをせずに鉢カバーを変えるだけで印象を変えられるので、とても人気があるそうです。
10号サイズでも800円くらいで購入できます。
土の種類
土は赤玉土と腐葉土をそれぞれ買って、自分でオリジナルの土を作ることにしました。
といえば聞こえはいいのですが、果樹専用土は値段が高かったので買えませんでした。
ネットで調べてみると、果樹園や園芸店のプロの方は赤玉土3対腐葉土7から同じく5対5の範囲で調整するみたいということがわかりました。
僕は間を取って4対6にしてみました。
ちなみに比率は容積です。
重量ではありません。
専用の桶やスコップがないので、手のひらで掴んで「一杯、2杯、、、」と鉢の中に直接入れてブレンドしました。
観葉植物はこれでだいたいうまく育てられているから、いいんじゃないかな。
この土はほぼ全ての園芸店で買えます。
大量に出回っているせいか、2袋買うとディスカウントしてくれるなどのサービスがあります(カインズとか)。
ネットだと、園芸用の土は大きくて重たいため、送料分が載せられるのか結構したりします。
多分、自分で買いに行った方が安くつくと思います。
次回は、鉢植えの様子を紹介しますね。
今日のまとめ
今日は、レモン栽培の準備についてお話しました。
覚えておいてほしいことはこの4つです。
①レモンの苗、鉢、土はネットよりも園芸店で買うと意外と安い
②鉢は大きすぎないサイズがいい
③スリット鉢がいい(らしい)
④レモンの土は赤玉土と腐葉土をブレンドして使う
最後まで読んでくださって有り難うございました!
書いている人
ノムさん
おひさまパン工房の店主
↓
広島生まれ、広島育ち。
小学校から始めたサッカーは大学まで続けていました。
今は歳で体が動かないので、植物を育てることが一番の趣味です。
天井をドライフラワーだらけにしたり、玄関先で葡萄を育てているのも、その延長です。
音楽は坂本龍一のようなジャンルを定義できないようなアーティストの作品を聴くのが好きです。
2010年に宮島で創業し、2017年からは現在の場所でスコーンや食パンを薪窯で焼いています。
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